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2014년8월8

20140828 天声人語 천성인어 天声人語2014年8月28日(木)付頭から氷水をかぶってびしょぬれになる。全身の筋肉が萎縮していく難病患者への支援を表明する行動だ。「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれる。世界中の有名人が続々参加し、彼らの映像がネットで広がって多くの寄付が集まった▼他者の苦しみに対する一人ひとりの想像力が刺激されたのだろうか。それならそのパレスチナ版をやろうと考えた人がいた。イスラエル軍の攻撃を受けるガザ地区住民への共感や連帯を世界に呼びかけよう。ただ、ここでは水は貴重品だ▼現地ジャーナリストは空爆された建物の残骸に目をつけた。「がれき・バケツ・チャレンジ」である。ネットで公開すると後に続く人が出た。砂をかぶったり、敵軍の薬莢(やっきょう)を使ったりした人もいる▼物的な援助を求めるのではない。7月からの大規模攻撃で、ガザでは2千人以上が死亡した。子どもの犠牲者も数多い。惨禍を知った人々がそれぞれの立.. 2014. 8. 29.
20140827 天声人語 천성인어 天声人語2014年8月27日(水)付職場での長い経験から身に染みた教訓がある。組織の中で起きたもめごとをうまく解決するには、当事者同士が顔を合わせて話し合え、ということだ。電話では相手の表情やしぐさが見えない。話を収めるきっかけもつかみにくい▼もっといけないのはメールだ。顔どころか口調も声音もわからない。無機的な文字列の応酬が互いの感情を逆なでし、双方ひけなくなるのを何度か目にした。電脳空間には危うさがあると実感した。生身をさらしあうことの意味は大きい▼クラスの仲間との「話し合い」を通じ、自分の考えを深めたり広げたりできていますか? おととい発表の全国学力調査と同時に行ったアンケートで、文科省が今回新たに設けた質問だ。そう思うと答えた児童生徒の方がそう思わない子よりも成績がよかった。国語でも算数、数学でもそうだった▼1日にどれくらいの時間、スマホやケータイで通話、メール、ネットをします.. 2014. 8. 27.
2014月8月16日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月16日(土)付 夭折(ようせつ)の詩人、中原中也の作品に「妹よ」がある。〈夜、うつくしい魂は涕(な)いて、/もう死んだつていいよう……といふのであつた〉。現代詩人の中村稔さんは、この詩に強く感動したという▼戦争末期、旧制一高生のころだ。多くの友が中原を愛誦(あいしょう)していた。本が手に入りにくく筆写したという。なぜ中原にひかれたか。中村さんらは当時、「召集間近く、生死の関頭に立っていた」からである▼徴兵されるのは確実であり、そうなれば死は必至と思えた。著書『私の昭和史』で、中原の「生と死の境からうたうような詩境に共感したのかもしれない」と振り返っている。戦時の若者の心のありようが伝わり、読む方の心もひりひりしてくる▼学生に限らない。年長世代の日々にも死の影は差していた。仏文学者の渡辺一夫は当時、40代で東大助教授だった。東京大空襲翌日の1945年3月11日からつ.. 2014. 8. 17.
2014月8月15日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月15日(金)付 毎晩ウイスキーをボトル3分の1も飲んで、「アル中(ちゅう)ハイマー」と自称していた。『人間臨終図巻』などで知られる作家の山田風太郎(ふうたろう)は飄逸(ひょういつ)の人だ。医学生だった敗戦の年を克明に描いた『戦中派不戦日記』はいまも読み継がれる▼山田青年は1945年8月14日の日記に、「個」を潰しに潰してきた日本の社会に対する痛恨の念を記している。出る杭を打ち、変わり者を追い払う。日本人は「全く独立独特の筋金の入らないドングリの大群」のようになったと嘆いた▼全体主義が支配した戦時中のこととして読み流すことができない。あなた方もドングリになりなさい。そんなささやきが、昨今のこの社会のそこかしこでも執拗(しつよう)に繰り返されているのではないかと危ぶむ▼「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」。この俳句を刊行物に載せることを、さいたま市の公民館が拒否した。世.. 2014. 8. 15.
2014月8月14日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月14日(木)付 富士山には「白い川」があると教わった。かつて山小屋のトイレにたまった内容物は山肌に垂れ流された。それに混じったトイレットペーパーが白く筋状にこびりつく現象をいう。見苦しいし、汚い。霊峰としてはまことに不面目である▼最近は富士山のトイレ事情も改善されてきているという。先日登頂した同僚は、十数年前との様変わりに驚くと話す。7合目の山小屋は建て替えられ、きれいなトイレになっていた。8合目の先の小屋のトイレも水洗だった。汚物はおがくずやカキ殻で処理する。バイオの力である▼すべて有料で、おおむね1回200円のチップを払う。そのために登山客は小銭をたくさん用意していくのが常識と聞いて、なるほどと思う。ただ強制ではないから本人の気持ち次第。現状では維持費には足りないという指摘がある▼使いやすくなって解決というわけでもない。より大きな問題は、登る人が多すぎて、既存.. 2014. 8. 14.
2014月8月13日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月13日(水)付 見るのがつらいという人もいるだろう。29年前のきのう墜落した日航ジャンボ機の残骸なのだから。機体のほか、止まった腕時計なども展示してある。日航が事故の21年後に設けた「安全啓発センター」だ▼遺族でつくる「8・12連絡会」の有志が6月、ここを訪れた。修理ミスの跡が残り、事故原因となった圧力隔壁を見て、ある女性は、こんなものに命を預けていたなんてと怒りを感じた。安全への願いをつづった文章を連絡会の会報に寄せた▼事故の翌年に創刊された会報「おすたか」が、7月で100号となった。会員の手記や会からの報告を載せ、遺族の心の支えとなってきた。会の事務局長、美谷島(みやじま)邦子さん(67)が編集する。節目の号には「100回分の涙があります、100回分の慰めがあります」との感謝も届いた▼他の大きな事故についての情報も豊富に掲載してきたことが特徴だ。名古屋の中華航.. 2014. 8. 14.