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2014년8월8

2014月8月12日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月12日(火)付 夏の甲子園の名勝負は枚挙にいとまがない。筆者は1996年の決勝戦が忘れられない。同点で迎えた延長10回裏、熊本工は1死満塁、サヨナラの好機。打球は外野に飛び、松山商は万事休すかと思われた▼犠飛を阻んだのは右翼手だった。ノーバウンドの返球で三塁走者はタッチアウト。いまも語り草の「奇跡のバックホーム」だ。そして、愛媛の古豪は27年ぶりに優勝した。駆け出しのころ取材した高校という思い入れもあったが、中継を見ていて後頭部にしびれを覚えた▼今年も数々のドラマが繰り広げられるだろう。台風11号のせいで2日遅れの開幕となった。大会史上初の事態に、いったん引き返す応援団もあったという▼きのう登場した6校は順延の影響が出ないよう、心身の再調整に気を配ったに違いない。他には、気分転換に時間をつかう学校もあった。地方大会の疲れが抜けていない選手にはよい休養になったのでは.. 2014. 8. 14.
2014月8月10日 天声人語「천성인어」 天声人語2014年8月10日(日)付 後に天才外科医となる若い男が、空き家を見つけて住もうとした。そこに突然、見知らぬ大工があらわれる。この家はその昔に自分が建てた、だから自分に改築させろ、という。男は任せた▼腕のいい職人はほどなく白血病で倒れる。30年以上前の広島での被爆が原因だ。難しい病気に、駆け出しの医者は〈まるで風車にむかうドン・キホーテのよう〉に無力だった。大病院で治したら仕事の続きをすると誓って別れたきり、姿を見せない。医者はすっかり古びた家に手を加えず、ただ再会を待っている……▼手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』から「やり残しの家」という一編である。去年出た作品集『漫画家たちの戦争 原爆といのち』に収録され、今回はじめて読んだ。戦争を生き延び、「生命の尊厳」を生涯のテーマとした手塚らしい佳品だ▼『鉄腕アトム』のイメージから、科学技術への賛歌をうたい上げたと思われがちな.. 2014. 8. 14.